2018/05/21

広島・旅写真


先週16日から18日まで、23日で広島へ。
(早朝、慌ただしく家を出たせいか、自分のカメラをバックに入れ忘れてしまい、旅の写真はデータ容量の大きいツレのスマホを頼ることに……そのため、イマイチ、フォーカス定まらず)

初日:羽田(915分発)→広島空港→広島駅→宮島口。厳島神社見学(昼食は絶品のカキ丼)→16時過ぎ八丁堀ワシントンホテル着。小1時間ほど休んで再び街へ。晩飯はホテルから7、8分の「ねぎ庵」でお好み焼き。(ネギたっぷりで、とても美味しい広島風。6070年代のロック&ポップスが流れる店内も心地よく、いつにも増してビールがすすんだ)






2日目:9時半ホテル出発、徒歩にて「原爆ドーム」へ。およそ20分で原爆の投下目標となった「相生橋」に到着。その橋の向こうに圧倒的な存在感で屹立するドームの姿が見えた。(今まで感じたことのない異質な迫力に気圧され、暫し言葉も出せず立ちすくむのみ)
写真撮影後、ドームを背に「平和の鐘」「原爆の子の像」「平和の灯」を順に眺めながら、「原爆死没者慰霊碑」の前へ。核なき世界を願いつつ静かに手を合わせ、「広島平和記念資料館」に向かった。(約1時間半の見学。想像通りとはいえ、被爆者の遺品や被爆の惨状を示す写真及び資料に間近で接し、改めて胸が詰まる思いに)





見学後、平和記念公園から歩いて10分ほどのラーメン店「辛部(からぶ)」で昼食。(「辛部」は、好みの辛さで味わう広島つけ麺の店。実にウマし)
腹を満たした後、再びテクテク歩きで「ひろしま美術館」へ……所蔵作品による常設展だけを見て帰るつもりだったが、1枚のチケットで特別展(「ねこがいっぱい ねこアート展」)も観覧できるとのこと。必然、両方見ることに。



で、常設展からスタートしたのだが、第1展示室:ドラクロワ、ミレー、コロー、モネ、ルノワール、ドガ、ピサロなど、第2展示室:ロートレック、ルソー、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ボナール、ムンクなど、第3展示室:ルオー、マティス、ピカソ、ブラック、レジェなど、第4展示室:ユトリロ、モディリアーニ、シャガール、フジタ、キスリングなど……と、予想を遥かに超える名画のオンパレードに興奮&感嘆で“お腹一杯”。特別展は軽く流し(猫好きですが)、雑貨屋さんなどを覗きながらホテルへの道をゆっくり歩いた。(この日の夜は、足湯サービスのある湯酒屋「玉の井」でコース料理をオーダー。広島の味と酒に酔った)



3日目:10時にホテルを出て、広島駅から広島空港へ。1250分発のANAで帰路に就いた。








2018/05/13

ゴールデンウイークが終わって(早1週間)




この間、少し忙しかったせいか、はたまた寒暖差が激し過ぎたせいか、どことなく気怠い感じの日々を送っていたが、今日は飲み会(旧友から利き酒会の誘い)。16日からは家人と23日の広島旅行(原爆ドーム&広島平和記念資料館の見学が一番の目的)が控えており、そろそろシャキッとしなくては……と思い、まずは気分転換を兼ねて連休中のあれこれ(主に映画の感想)を書き留めておきたい。

51日(火)
神田神保町の岩波ホールで『マルクス・エンゲルス』(監督・脚本:ラウル・ペック/フランス・ドイツ・ベルギー合作/2017年製作)を鑑賞。(連休中のせいかホール内は大混雑。チケットは開場20分前に完売……相変わらず中高年男女の姿が目立つが、若い人たちもちらほら)

本作はカール・マルクス(181855日生)生誕200年を記念して製作されたもので、19世紀を代表する革命的な大著『資本論』(意気込んで読み始めたものの、数十頁で挫折した遠い昔の記憶あり)を著したマルクスと、盟友フリードリヒ・エンゲルスの青年時代、『共産党宣言』が生まれるまでの過程が描かれている。(マルクスが29歳の時に執筆した『共産党宣言』前文の冒頭「ヨーロッパに幽霊が出る……共産主義という幽霊である」は今なお歴史に残る名文句。さらにその本の中に出てくる「階級闘争」という言葉の新鮮さ。19世紀を代表する哲学者・思想家・革命家は、“コピーライター”としても実に優秀だったと思う)

で、この映画、監督ラウル・ペックの話によると、マルクス、エンゲルス、マルクスの妻イェニー、そして彼らの友人たちの手紙からストーリーを膨らませて脚本を練ったそうで、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかは定かでない。でも、そんなことは全く気にする必要なし。
「ライン新聞」のあと「経済学哲学草稿」「聖家族」「ドイツ・イデオロギー」「哲学の貧困」へと一気に突っ走るマルクスのエネルギッシュな仕事ぶりとその原動力となるエンゲルスとの緊密な交友関係が核となって澱みなく流れるストーリーは実にリアルで、生き生きとしていて、その精神の熱を受け止めるだけで精一杯。矛盾を感じている暇などない。(特に『共産党宣言』が生まれるまでの白熱した議論は超・見もの!&聴きもの。全く臆せず議論に加わるマルクスの妻イェニーの姿も印象的)

そして、ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」にのって、20世紀の様々な事件や(ベルリンの壁の崩壊、ソヴィエト連邦崩壊など)、チェ・ゲバラ、ジョン・F・ケネディ、チリのサルバドール・アジェンデなど、時代を象徴する人物の映像が映し出させる鳥肌モノのエンド・クレジットまで……一人過ごす「メーデー」を飾るにふさわしい大満足の一本だった。
(唯一、気になったのは観客のマナー。映画の冒頭、マルクスとイェニーのベッドシーンの場面で怒りの声を上げる高齢男性あり……青年マルクスを描いた作品。ベッドシーンの一つや二つ、あったところで何の不思議もないが、一体、何が気に入らなかったのだろう。
また、映画終了後のロビーでは「あ~、眠かった」と、大声で話しながら帰るオバサンたちと遭遇し、かなり興醒め。眠かったのは映画のせいではなく、アナタ自身のせい。観る前に、自分に適した作品かどうかぐらいはちゃんと考えてくれないと…)

映画の後は、神保町にオフィスをかまえる広告営業のJINさんと仕事の打合せを兼ねて一杯。(場所は、『逃げるは恥だが役に立つ(逃げ恥)』のロケで有名になった居酒屋「酔の助」……
夕方5時入店なのに、ほぼ満席。旨くて安くて活気があって、昭和な感じが漂う庶民的なお店。
メニューの豊富さにも驚かされた)

54日(金)
昼の12時から3時過ぎまで、上井草の喫茶店でデザイナーのUEちゃん&MIYUKIさんとポスター制作の打合せ(&時事・映画・読書談義)。4時頃帰宅。

夕方5時過ぎ、今年3月から明大前で一人暮らしを始めた愚息が、彼女を連れて帰ってきた。

お互いの自己紹介を兼ねて軽くお茶した後、4人で駅前の焼肉屋さんへ……「今日はコチラのおごり」というわけで、大奮発の上カルビ、タン塩、ハラミ、ナムル盛り合わせ、平壌冷麺(店主が北の出身らしく、先日TVで見たままの冷麺登場)などを食しながら、ワインで乾杯。二人の門出を祝った。
(仲が良く、とても楽しそうな二人を見ているうちに、コチラも幸せな気分に……8月頃に籍を入れるらしいが、その彼女も「でかした!」と息子を誉めたいほど、笑顔の素敵な人だった)

55日(土)
昼間、録画していたドキュメンタリー映画『ヤクザと憲法』を鑑賞。(昨年、ポレポレ東中野で上映していたが、うっかり見逃してしまった作品)

暴力団組員は暴排条例により銀行に口座が開けない。そのため、学校の給食費などは口座引き落としが出来ず、子供が現金で学校にもっていくことで、親がヤクザだと周りに知られてしまい、いじめにあうことも多いらしい。

本作は、そんなヤクザたちの異様な実情と普通の日常を捉えながら、いま警察権力によって行われているヤクザに対する様々な締め付けは、憲法14条の「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」という一文に反していないのだろうか?と、広く世間に問いかけたもの。

安倍政権により「憲法改正」が叫ばれている折、実に示唆的かつタイムリーな題材。ヤクザの日常に密着した内容も新鮮かつ実に興味深く、さすが世の中のタブーに切り込む“東海テレビ”と、道徳の凡庸を乗り越える独自の製作姿勢に拍手を送りたくなる秀作だった。

 

2018/05/03

4月中旬・下旬メモ②



21日(土)
池袋西武・三省堂で、天童荒太の新作『ペインレス(上・下)』、古川日出男の『ミライミライ』、そして集英社新書2冊『広告が憲法を殺す日(国民投票とプロパガンダCM)』(本間龍・南部義典)、『国体論(菊と星条旗)』(白井聡)を購入。

夜は、「ブラタモリ」を見ながら、東武の地下「魚力」で仕入れた、銀だら西京漬け、本マグロのブツ(山かけ用)、イカのわた和えなどを肴に軽く一杯。

晩飯の後は、NHK土曜ドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(主演・神木龍之介)からのNHKスペシャル。さらに「有田Pおもてなす」「SONGS」まで、どっぷりNHK漬け。(BSプレミアムの日曜ドラマ「PTAグランパ」も面白いし、ドキュメンタリーの質・量も断トツ。これで政権への忖度見え見えの「ニュース番組」さえなければ、“やっぱりテレビはNHK”と言えるんだけどね)


23日(月)
『広告が憲法を殺す日』読了。
「憲法改正」は、半年に渡る「国民投票運動キャンペーン」が展開される国を挙げての一大イベント。その期間、膨大な額の「広告宣伝費」がメディアに流れるため、広告業界は「国民投票大特需がやってきた」というくらい千載一遇のチャンスと捉えているようだが、国民にとって(特に「護憲派」の人たちにとって)は、寧ろかなりピンチな状況……
何故かといえば、国民投票運動期間中の「キャンペーン資金」や「広告」に関する規制がほぼ無い現行の「国民投票法」のままでは、豊富な資金力をバックに世界最大の広告代理店「電通」と組む自民党が圧倒的に有利で、そのプロパガンダ戦略に「9条護憲派」は太刀打ちできなくなる。という“こわ~いお話”。(故に現在、立憲民主党などは「国民投票法改正」を検討中)

その本の著者・本間龍さんは元・博報堂の社員。広告業界とメディアコントロールに詳しく、東京オリンピックにおけるボランティアの在り方にも「全ての学生諸君は東京五輪のボランティア参加をやめましょう。なぜなら五輪はただの巨大商業イベントで、現在42社ものスポンサーから4000億円以上集めており、無償ボラなんて全く必要ないから。あなたがタダボラすれば、その汗と努力は全てJOCと電通の儲けになる。バカらしいよ」と警鐘を鳴らしている。(同時に、電通の一社独占事業である「ラグビーワールドカップ2019」の都市ボランティア募集に対しても「露骨な利益誘導」と批判を展開中)

私もそのボランティア募集要項案を目にしたが、活動期間は18時間程度で10日間以上、飲み物と11回(?)の食事、ユニホームは提供されるが、交通費や宿泊費は自己負担と言った感じで、まさに「ブラック・ボランティア」……(加えて、太平洋戦争で最も無謀と言われる作戦「インパール作戦」になぞらえて、「Tokyo インパール2020」というハッシュタグも立ちあがっている)

24日(火)
ーブルテレビの洋画専門チャンネル「ザ・シネマ」で、バート・ランカスター主演の「泳ぐひと」(監督:フランク・ペリー/製作国:アメリカ、1968年)を鑑賞。(映画評論家・町山智浩氏のセレクトということで、映画の前に町山氏による短い作品紹介あり)

舞台はアメリカ・ニューヨーク州マンハッタン島の高級住宅地。主人公は、その地に建つ豪華な家々のプールを泳ぎ継ぎながら自宅に帰ろうという、海パン男(バート・ランカスター)。この男、住民たちとは旧知の間柄のようで海パン一丁の姿を訝られることもなく親しく言葉を交わしていくのだが(洗練された会話術、中年男らしからぬ筋肉美、明るい笑顔などなど、このソサエティの一員である所作を感じさせつつ)、終盤に近づくにつれ人々の態度は次第に険のあるものに変化していく。一体、彼の身に何があったのだろう? その過去と奇行の理由は?……という実に面白くも不可思議な映画だったが、終了後に絶妙な町山解説があったのが幸い。「なるほど、そういう話だったのか」と胸のつかえが下りた。

25日(水)
鉄人逝く……元・赤ヘル打線の主砲でカープの黄金時代を築いた立役者の一人、衣笠祥雄さん死去。有名な「江夏の21球」は衣笠さんの存在なくして伝説になることはなかったはず。「気は優しくて力持ち」、巨人ファンの私も彼が好きだった。合掌(亡くなる一週間前、見るともなくBS TBSの巨人戦を見ていたら、かすれた声を絞り出すように解説する人がいて、一瞬、誰だろう?と驚き思考が止まってしまったが、それが衣笠さんだと分かり、二度びっくり。まさか、こんなに早く亡くなるとは)

希望の党+民進党=国民民主党??……あまりのネーミングセンスのなさにドン引き。[優先すべき単語(国民と民主)を入れました]と言っていたけど、そういう問題じゃないし、下らないことに拘り過ぎ。(当然、政治センスも期待できない)

 26日(木)
「立憲パートナーズ」に応募。といって、立憲民主党の政策すべてに賛同しているわけではなく、「草の根からの声に基づく熟議の民主主義の実践」という基本姿勢への支持表明として。加えて、世論調査的に言えば「党首の人柄が信頼できるから」というのも重要なポイント。

27日(金)
朝鮮半島に平和の兆し……「韓国と北朝鮮の首脳が朝鮮戦争の終戦を年内に宣言することで合意」。朝から気分が高揚し、妙に嬉しい一日。

You Tubeで久しぶりにフォークルの「イムジン河」を聴き(併せて「キム・ヨンジャ」バージョンも)、昼は、南北朝鮮の平和と統一を願って冷麺を食べた。(盛岡風ですが)

にしても、平和憲法を持つ国が圧力、圧力の一点張りで、この歴史的なイベントに何の役割も果たせなかったのは、その国民の一人としてとても残念。情けなくも思う。(拉致問題すら韓国とアメリカに“おんぶにだっこ”の外注路線だし)

29日(日)
天童荒太『ペインレス』上巻読了……残り300頁という状況ながら、傑作の予感ヒシヒシ。背筋を冷たい汗が流れていくような、静かな興奮に心揺らされながら、この先どこへ誘ってくれるのだろう。

2018/04/30

4月中旬・下旬メモ①




16日(月)
You Tubeにアップされている「4.14国会前」の映像に私が映っていたらしく、「Yさん発見」というMOTOMI嬢のメールがUEちゃん経由で送られてきた。まあ、普通のジジイが一人、人だかりの中を歩いているだけのことで何の面白味もないが、とりあえず記念として「お気に入り」に保存。

17日(火)
近場のTジョイで『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(監督スティーヴン・スピルバーグ)を鑑賞。
年明けに観た『スリー・ビルボード』、イーストウッドの新作『1517分、パリ行き』、名優ハリー・ディーン・スタントンの遺作となった『ラッキー』など、今年はハリウッドに良作多しという感じだが、監督自身が「この映画はフェイクニュースに対する解毒剤」と語るこの作品もその一つ。
トランプ政権下のマスメディアを鼓舞するために「(新聞社やテレビにやらなければならないことを思い出させるために)いますぐこの映画を作らなければいけない」と、製作決定から僅か9ヶ月でこの見事な作品を完成させたスピルバーグの圧倒的な技量と正当かつ強固な意志に敬服するのみ。(もちろんストーリー的にも、文句なしの面白さ!)

安倍政権下で暮らす私たちにとっても、あるべきメディアの姿、報道とは何かを考える意味で、とても時宜に適った作品と言えるはず。ちなみに原題『The Post』は、この映画の題材となった「マクナマラ文書」の存在を暴き、その後、ニクソン政権を揺るがす大スキャンダル「ウォーターゲート事件」をスクープした新聞社「ワシントン・ポスト」を指す言葉。誰よりもまず、安倍政権の提灯持ちと化している読売や産経(&フジテレビ)の記者たちに観てほしいと思った。

18日(水)
ポレポレ東中野で、『ラッカは静かに虐殺されている』(監督:マシュー・ハイネマン/製作国:アメリカ、2017年)を鑑賞。
5年間での死者が43万人にものぼる戦後史上最悪の人道危機と言われるシリア内戦。その内戦の縮図と呼ばれイスラム国の拠点にもなっていたシリア北部の町ラッカで、SNSを武器にイスラム国とアサド政権に対して決死の抵抗を試みる市民ジャーナリスト集団「RBSS」(Raqqa is Being Slaughtered Silently=ラッカは静かに虐殺されている)の姿を追ったドキュメンタリー。(まさに衝撃的としか言いようのない作品。観ている間、その緊迫感で幾度も体が強張るのを感じた)
ラスト近く、「我々が勝つか皆殺しされるかだ」と語っていたメンバーの一人が、亡くなった(ISに殺された)仲間たちの写真を前に恐怖で震えが止まらなくなったシーンは、今も強く目に焼き付いている。必見の一作!

夜は、池袋「あまてらす」でY君&O君との飲み会。話題は、度し難い安倍政権、財務省事務次官のセクハラ、憲法(法学者のO君は「現行憲法上、どう考えても自衛隊は違憲」と、売出し中の憲法学者・木村草太氏の「自衛隊合憲論」及び「集団的自衛権の違憲論」にダメ出し)、ハリルホジッチ解任(選手に罪はないが、今は未だ日本代表を応援する気になれない)、「宮大工」を体験中の中田英寿(「風のように生きたい」と本人は言うが…)、映画、旅行などなど。2次会は大衆酒場「天狗」。そこでも話は尽きず、あっという間に11時近くになってしまった。

P.S.(「改憲」雑感)
木村草太氏の主張は「憲法13条が9条の例外として自衛隊を根拠づける」というもの(要するに、専守防衛の自衛隊を認める圧倒的多数の国民が、同時に憲法9条に代表される平和主義を守りたいと考えている日本で、「憲法9条を守ることと国民の生命を守ることが矛盾する」という事態を回避するために生みだされた9条解釈だろうか?)。
加えて13条(個人の尊重、生命・自由・幸福追求の権利の尊重)を根拠とする自衛権は、個別的自衛権だけを認め、集団的自衛権は認めない、と主張するが、それに対して政治学者・篠田英朗氏のように「反立憲主義的」と批判する学者さんも多いようで(多分、O君もその一人)……まあ、法解釈に関してはO君のような専門家に任せるとして、現時点で私が疑問に思うのは、そもそも「自衛権」は誰のものかという点。国防、国防というが、憲法で国民主権を謳う以上、「自衛権」は国の自衛権ではなく、国民(人民)の自衛権に法源をもつものであり、まずその指標として「治安出動」を禁じる規定をどこかに加えるべきではないかということ。
また、改憲全般に関して言えば、「9条」のみならず、何故かタブー視され続けている「象徴天皇制」についても国民間で自由に議論する必要があると思うが如何に?(「9条」をやり玉にあげている日本会議に代表される極右の人たちにとっては、改憲を目論むあまり「パンドラの匣を開けてしまった」と嘆くような事態になるかもしれないが)

20日(金)
午前中、2日前に広告営業のJINさんから依頼された「ポスター制作」の企画案を練る。(クライアントは「福島県養豚協会」で、福島の豚肉をPRするのが目的。予算的にはかなり厳しそうな仕事だが、何とか力になる事ができたら……と、迷うことなく引き受けた)
考えはじめてすぐに一つのアイデアが生まれ、「これならシリーズ化もしやすいし、少ない予算をタレントに使う必要もないし、福島(の豚肉)らしい雰囲気も出せると思うけど、いかが?」とJINさんに電話で打診。即「いいですね~」と返事があり、1案はその方向で進めることにした。

 

2018/04/15

最近のお気に入りバンド&4.14国会前


フラワーカンパニーズ……略して「フラカン」と呼ぶらしい。

バンドの結成は1989年。既に30年近く活動しているロック・バンド(メンバー4人全員1969年生まれ)なので“最近の”というのも変だが、あくまで個人的な尺度。私がその名を知ったのは、つい2年ほど前のことだ。

それは“福島の苦悩をとらえた”ドキュメンタリー『大地を受け継ぐ』のエンドロールに流れた曲「日々のあぶく」がきっかけ。
「今まであった出来事が 確かにあった出来事が/あぶくのように毎日少しずつ弾け飛んでゆく/もしも記憶のバケツがいっぱいになってるんなら これから起こる新しい出来事から消して欲しい」という詞が、映画の印象も相俟って胸に沁みた。

以来、その曲とバンド名を心の何処かで気にしていたのだが、最近、「深夜高速」という曲を偶然耳にし“再会”。即、にわかファンになってしまった。

というわけで、その「深夜高速」ほか2曲を。

深夜高速

感情七号線

ビューティフル・ドリーマー



続いて、「4.14国会前 緊急抗議行動(14時-17時)」……

私がその場に着いたのは1340分頃。歩道には既に大勢の人たちが列をなしており、道路脇に立てられた幾つかのスピーカーからは、清志郎の「イマジン」が流れていた。

一人、桜田門方面に向かって歩きながら、どの列に加わろうかと入りやすそうな所を探していたのだが、何処も仲間同士(組合、団体も含め)で集まった感じの中高年の人たちの列ばかり。(自分も中高年の一人ですけど)
シュプレヒコールにも勢いがないし、折角、若者たちの呼びかけに応じて此処に来たのに、これじゃあ意気が上がらないなあ……と思っていたら、視線の先に「安倍はやめろ」「安倍はやめろ」とラップ調で激しく連呼している人だかりを発見。その中心には元SEALDs代表の奥田愛基さんの姿があり、迷わず列に加わった。

その中で1時間ほど一緒にシュプレヒコールを繰り返し、1515分頃、私を含めたひと塊の集団は奥田君たちを先頭に国会議事堂へ向かって前進を開始……約15分後、「前へ、前へ」「前へ、前へ」のコールが繰り返される中、勢いを増した“塊”は警察の阻止線(鉄柵)を押し倒し、一気に車道へ。

それを合図に、歩道で眺めていた人たちも歓声を上げながら車道に飛び出し、あっという間に解放区状態。国会前は数えきれないほどの人で埋まった。

阻止線の決壊を間近で体感した私にとっても、まさに「カ・イ・カ・ン」の瞬間。年甲斐もなく、「やったあ!」と声を上げ、(喜々として)曇天の空に拳を突き上げた。

P.S.
昨日の「国会前」で、最もノリやすかった(&気持ちが良かった)シュプレヒコールは、「奴らを通すな! NO PASARAN!

「奴らを通すな」のスペイン語が「No PASARAN(ノーパサラン)」。第二次世界大戦の前哨戦だったスペイン内戦(19367月~393月)の際、イタリアのムッソリーニやドイツのヒトラーに支援されたフランコ軍と戦った人民戦線政府のスローガンとのこと。

いつかまた機会があれば、彼らと一緒に叫びたい。(叫ばなくても済む世の中なら、それが一番いいんだけれど…)


2018/04/12

グッバイ、ハリルジャパン




日本代表監督の電撃的な解任劇から早4日。

フランス・リールにある自宅の前で日本のテレビ番組の取材に応じたハリルホジッチは、「(自身への)恥だ」「何が起きたか分からない」「ウソ」「でっち上げ」と怒りをあらわにしていたという。

3年間の集大成としてのW杯を約2ヶ月後に控えた段階で、よもやの解任。
「なぜ、このタイミング!? で、後任の監督は西野? なんだよ、それ!?」と、一ファンの私ですら、JFA(日本サッカー協会)の前代未聞の“悪手”に空いた口が塞がらないほど呆れ果てているのだから、当事者のハリルが「納得できない!」と怒り心頭なのは当たり前の話。

解任を決めたJFAの田嶋幸三会長は、その理由と後任について、①マリ戦、ウクライナ戦の後、選手とのコミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきたこと&今までの様々なことを総合的に評価して。②(その件に関して)直接、選手からも声を聞いた上での判断。③後任監督に技術委員長の西野朗氏を選んだのは「ハリルホジッチ監督を最後までサポートしてきた」から。④(これが一番の理由らしいが)「1%でも2%でも、W杯で勝つ可能性を追い求めていきたい」という思いによる。

と語っていたが、「日本が目指すべきサッカーは何か?」「W杯で結果を出すために何が必要か」というビジョンのもとに選ばれたはずの監督ハリルホジッチの下での3年間(八百長関与疑惑で退いたアギーレの1年を含めて4年間)を応援し、名将による本大会でのジャイアントキリングを期待してきた多くのファンにとって、到底納得のいくものではない。

確かに、ロシア行きを決めた昨年831日のオーストラリア戦以後、日本代表が後退しているのは疑いようのないことだし、「コミュケーションや信頼関係が薄れてきた」というのも由々しき問題に違いない。しかし、《「午後11時」に慌ててパニックボタンを押してしまうのは、首尾一貫したプランがなく、長期的よりも短期的なゴールに集中している証拠》という識者の言葉通り、本大会直前のこの時期に指揮官の首をすげ替えて、W杯で何を成し遂げたいと思っているのか。そして今後、追い求めてきたビジョンの蓄積もなされないまま日本サッカーは何処へ向かうというのか。

そもそも、ハリル解任の主たる理由に「コミュニケーションや信頼関係が多少薄れてきた」ことを挙げているが(それが解任の理由というのも納得できないが)、監督と選手の間に溝があれば、それを埋めるべきは技術委員長の立場にあった西野氏であるはず。その西野氏が役割も果たせないまま代表監督にスライドすることが正しいことだろうか。

また、「1%でも2%でも、W杯で勝つ可能性を追い求める」というが、Jリーグでも成績不振で2015年以降、現場で指揮をしていないW杯未経験の監督を据えた上、僅か2ヶ月の準備期間で、どうして「勝つ可能性が上がる」と思うことができるのだろう。(W杯・日本戦の放映権を持つテレビ局などは根拠もなく「マイアミの奇跡(の再現)」などと持ち上げているが)

加えて、「表向きの理由は、ハリルホジッチでは選手をまとめられず、本番で結果が出せないと判断したという事になるが、本音のところはハリルホジッチに冷遇されたスター選手と、選手とセットで商品を売りたいスポンサーに忖度した結果(バックに電通の影?)」という事情通からの諦めにも似た冷めた声すら聞こえてくる。(要は金とビジネス。代表人気にすがる人々の焦燥が解任の背景にあったと見るのが自然ということか)

政治もサッカーも、「何を言っても(日本は)変わらない」という諦念から無関心が広がっていくのは同じ。

「ハリルホジッチが目指したサッカーが、どれだけ世界に通用するのだろう」と、その完成形が目撃できる6月を楽しみにしていた私も、ビジョンを放り出して迷走するJFLと日本代表の姿に、落胆を通り越して既にシラケ気味。

W杯が始まれば多少気分も変わるかもしれないが、今はただ「W杯までの1ヶ月、ここの合宿で一気に(ムードを)変えられる」「コロンビア、セネガル、ポーランドを徹底的に分析した。それぞれ違う戦術で戦う」と、意気高く力を込めて語っていた勝負師ハリルホジッチの情熱が懐かしい。

3年間の感謝と敬意を込めて、グッバイ、ハリルジャパン。オヴォワー、ヴァヒド・ハリルホジッチ。